書籍やWebサイトで上手くなるか?

プレゼンテーションに関して、基礎から実践まで学べるとうたわれている書籍やサイトは多数あります。

それらを見て、確かにウソは書いていないように思えますが、でも、それだけで上手くなるかというと、そのほどんどが「?」ですね。

それらに書いてあることすら知らなかった人は、勉強になるでしょう。基礎の基礎のキといったところでしょうか?

ではそのほかの人には無駄かというと、目的次第ですね。

ほとんどの書籍やサイトでは、アイコンタクトだの、盛り上げ方だの、シナリオだの、それらを考えろと言ってます。もうその時点で、大勢の客前で何かと伝えるために話すということが前提になっていますね。

プレゼンテーションは自己表現ですから、たとえば面接でもあてはまるし、1対1の会議でもあてはまるわけで、そう考えれば、考えろと言われることのポイントがずいぶん変わってきますね。

たとえ相手が大勢だとしても、それがセミナー会場なのか、会議室なのか、オンライン会議なのかでも、全く違ってきます。

しかも、経験されている人はわかると思いますが、人前で話すのと、カメラに向かって話すのでは、使う脳が違うので、鍛え方が全く違ってきます。人前で話すのがとても上手い人でも、聴取者が誰もいないところでカメラに向かって話すのが下手な人は多くいます。逆に、テレビキャスターが、大勢の前で話すのが上手いとは限らないのです。

ということで、まずは目的次第で、学ぶ内容や鍛え方が全く異なってくるということです。

プレゼン研修も、その多くは客先提案を目標にしていますし、実践練習も、自己紹介で終わるみたいなことが多くあります。それができるようになっても、さて現場ではどうでしょうか?ということですね。

もちろん一般的には、基礎があって、その上にさまざまな場面での応用や実践があるという形ではありますが、PrePsメソッドでは、目的次第で、基礎の部分も違ってくるという考え方です。

たとえば、笑顔や身振り手振りが全く不要なプレゼンの機会もありますよね、ということです。